Himuka.R

[ R ] [ ツール ] [ 講演 ] 2017/10/07

Himuka.Rは、RとRStudioのインストールから使い方に終始したが、それでも2時間は短く、本当は、データを少し触るところまでは話したかったのだが、そこまでうまく進めることはできなかった。

たとえば、インストールについて話すとなると、R、RStudio、パッケージのそれぞれについて、インストールとアップデートの話をすることになる。当然、インストーラーをダウンロードして、インストールという流れになるのだが、まず、「インターネットからインストーラーをダウンロードして、インストールするというタイプのソフトウェアを使ったことがない人」が一定の割合でいたのが、かなり誤算だった。結果として、最初は、ダウンロードの方法、およびダウンロードしたファイルの所在を探すところから説明が必要だった。

その上で、ほとんどの場合、10%~20%くらいの割合で、Rの利用に不都合なセットアップをしているWindowsを使っている人が含まれるので、そのフォローに、かなり時間が取られた。予想はしていても、ここはなかなかつらい時間になる。RStudioのインストール、アップデートはRのインストールをクリアしてしまえば、シンプルなので、こちらで戸惑うことは少ない(それでもRStudioが立ち上がらない人が1人いた)のだが、パッケージに関しては、大きなバージョンアップの際、インストールフォルダの変更が伴うことを、丁寧に話す必要があると思う。

ようやく、RやRStudioで何ができるかの話に移るのだが、この時点で1時間を越えそうだったので、ここから少し早足での説明になってしまった。それでも、Reproducibilityについての話は、それなりに長くかかってしまった。その後、RStudioを立ち上げて、プロジェクトを作成して、プロジェクト内にデータを置いて、プロジェクト内にスクリプトファイルを作るという話をしたのだが、初めての人からすると、プロジェクト内にすでに見えるファイルを使いたくなるようで、「.Rproj」ファイルをRStudioで開いて編集しだす人がたくさんいた。丁寧にスクプトファイルを新規作成する話をしっかりできれば良かったと思ったが、後の祭りだった。

最終的にRで何もしないまま終わってしまうのは残念なので、一気にR MarkdownファイルにChunkを挿入して、使い出してからの最大の躓きポイントだと考えているデータの読み込みまでやったのだが、ここでまたファイル名と拡張子の問題が再発した。配布したデータを保存する際に何割かの人はファイル名を変えるようで、示したコードが動かないと言われ、さらに追加の説明が必要となった。

結局、RやRStudioに限らず、Windowsの基本的な使い方自体をある程度固めないと、海外製のフリーソフトを扱うのは結構大変なのかもしれない。このあたりまで踏み込んで説明しているRの解説本はひょっとしたら需要があるかもしれない。